お役所言葉の虚しさ
日頃、お店の仕込中はラジオを聴きながら行なっています。
先週は、国会・予算委員会の中継でした。
霞ヶ関のお役人が作成した原文を、ほとんどそのまま棒読みする担当大臣もいましたね。
我々一般市民にとって、「お役所言葉」はなぜか空虚に響き、むしろ不快感さえ抱いてしまいます。
公開された討論ですので、もっと判り易く、正確に悪い印象を与えずにやれないものでしょうか。
一例を挙げると
諸般の事情により... (役所の外にいる我々には、事情などわかる筈もありません)
鋭意努力致す所存... (努力が実ったためしがありません)
遺憾に思う... (本当に思っているのですか)
粛々と予算執行... (粛々と河を渡る、ではなかったでしょうか)
真摯に受け止め... (真摯なんて普段使わないので、意味が理解できません)
また、やたらと「お」「ご」「尊敬語」「謙譲語」が目障りで、かえって嫌味に聴こえてしまいます。
ご議論賜りたい... (議論しましょう)
ご配慮いただきたい... (考えてほしい)
〇〇させていただく... (〇〇する) などの表現でよいのでは。
「過ぎた丁寧語」を使う政治家は、本心を無理に隠しているように思われてなりません。
関連記事