お役所言葉の虚しさ

あごひげ

2010年01月31日 14:54

日頃、お店の仕込中はラジオを聴きながら行なっています。

先週は、国会・予算委員会の中継でした。

霞ヶ関のお役人が作成した原文を、ほとんどそのまま棒読みする担当大臣もいましたね。

我々一般市民にとって、「お役所言葉」はなぜか空虚に響き、むしろ不快感さえ抱いてしまいます。

公開された討論ですので、もっと判り易く、正確に悪い印象を与えずにやれないものでしょうか。

一例を挙げると
 諸般の事情により...       (役所の外にいる我々には、事情などわかる筈もありません)
 鋭意努力致す所存...       (努力が実ったためしがありません)
 遺憾に思う...            (本当に思っているのですか)
 粛々と予算執行...         (粛々と河を渡る、ではなかったでしょうか)
 真摯に受け止め...         (真摯なんて普段使わないので、意味が理解できません)

また、やたらと「お」「ご」「尊敬語」「謙譲語」が目障りで、かえって嫌味に聴こえてしまいます。
 ご議論賜りたい...         (議論しましょう)
 ご配慮いただきたい...      (考えてほしい)
 〇〇させていただく...       (〇〇する)     などの表現でよいのでは。

「過ぎた丁寧語」を使う政治家は、本心を無理に隠しているように思われてなりません。

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